
・みんなは冬のボーナスいくらもらっている?
・みんなのボーナスの使い道を知りたい
こんなお悩みありませんか?
- FP2級・AFPの資格保有者
- 子持ち会社員世帯への専門アドバイザー
である筆者、FP(ファイナンシャルプランナー)キタムラが「ボーナスの実態」について解説します。
ぜひ最後まで読んでいってください。

ボーナスの相場観がつかめます。ご自身の状況と比較してみましょう!
2023年冬のボーナス支給状況

JOB総研の「2023年 冬ボーナス実態調査」によると、今冬ボーナスが支給されたのは67.9%でした。
昨年2022年冬から約6%増加し、過去5年間では最多となりました。

コロナウイルスも収束に向かい企業経営も上向きの傾向に!
ボーナス支給額は平均66.5万円

平均値は66.5万円でした。
平均の他に似たような言葉が出てきているので補足すると次の通り。
- 平均値:データを全て足した合計値をデータ数で割った値
- 中央値:データを昇順もしくは降順に並べた上で真ん中の順位に位置する値
- 最頻値:最も頻繁に出現する値
平均値は一部の高給取りによって値が吊り上げられたりします。
中央値や最頻値の50~55万円が世間相場だ、と言うと、しっくりくる方が多いのではないでしょうか。

大企業と中小企業で支給額に開きがある点にも注意!

冬ボーナス支給額の年推移を見ると、2022年度からは約2.5万円(約4%)アップしました。
支給額がアップしたことは歓迎すべきですが、世間の反応はそう単純ではないようです。
ボーナスに納得している?

今ボーナスに「納得できる」と回答したのは57.1%。
支給があった(と回答した人は67.9%)としても金額に納得できない人も見受けられます。

ボーナスが無い、支給額が期待以下だというコメントが散見されます。
またこれらの理由で転職を考える人が多いようです。

昨今の物価上昇に賃金が追い付いていない、という状況が表れています。

今冬ボーナスによって転職を考える人が62%。

最近は年代に関わらず転職する人が増えています!
ボーナスの使い道

ボーナスの使い道、上位3つは次の通り。
- 第1位 預貯金(47.9%)
- 第2位 投資(22.0%)
- 第3位 買い物(19.4%)
約半数が預貯金にまわすようです。
また新NISAも始まり、投資に充てる割合も今後さらに高まることが予想されます。

さらにボーナスを半分以上貯金する人が70%。
さすが貯金大国の日本と言えます(笑)

「ほぼ全額貯金」の方、財布のひもの固さがスゴイですね!
ボーナスの使い方には注意!
さて、ここまで世間のボーナス支給状況や使い道を紹介しました。
ボーナスは多くの会社で支給されているものの、毎月の給与と異なり会社に法的な支払義務がありません。
支給条件は会社によって異なり、業績によって支給額を決める会社が多いようです。
言い換えると、業績が悪ければボーナスは減る、または無くなる可能性があるということです。
そこで「こんな使い方には注意!」というボーナスの使い方をまとめました。
生活費の補填
毎月の給与だけでは生活費が不足し、ボーナスで補填している場合は注意が必要です。
会社の業績によってボーナスが減る、または無くなった場合に生活できなくなる可能性があります。
対策としては、毎月の給与で生活が送れるよう支出を見直すとよいでしょう。
支出を見直して毎月の給与で赤字にならないようにしよう!
贅沢な買い物・飲食
ボーナスを当てにして贅沢な買い物や飲食をすることにも注意が必要です。
それがキッカケで生活水準(生活費)が上がってしまうかもしれないからです。
生活水準を上げるのは簡単ですが、下げるのは難しいと言われます。
購入する前に「本当に価値があるのか?」と考え慎重に決断するべきでしょう。
お金があるからと言って贅沢な使い方は厳禁!
住宅ローンのボーナス払い
住宅ローンの返済にボーナス払いを利用している場合も注意が必要です。
これはボーナスが減る、または無くなった場合に支払いの原資が不足するためです。
月々の返済額を抑えるためにボーナス払いを利用しているつもりが、気づいたらボーナス払いのために月々の生活費を切り詰める、なんてことになりかねません。
こういったリスクがあることを理解しておくべきでしょう。
ボーナス頼みの住宅ローン返済は大きなリスクあり!

ボーナスを当てにした生活設計はリスクが大きい、ということですね。
まとめ
今回は「2023年冬のボーナス」について、JOB総研が調査した「2023年 冬ボーナス実態調査」より世間の相場感を紹介しました。
内容をまとめると以下の通り。
物価高や政府の後押しもあり企業のボーナス支給状況は改善しつつありますが、従業員が求める水準には追い付いていない、という状況が見て取れます。
中にはボーナスが支給されない会社もありますが、年収ベースで満足いくものか判断したいところ。
ボーナスだけで一喜一憂しないことが大事です。

ボーナスは支給有無や支給額が変動する点は意識しておきましょう!
とはいえ「ボーナス」という1つの側面から見ても世の中の状況を知ることができます。
世間の様子を知り自分自身の行動に落とし込みたいですね。
ちょっとずつでも行動しお金の悩みの少ない幸せな人生を過ごしましょう!
それでは!
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