
・ぜいたくしてないけど貯金ができない
・節約したいが何から手をつけていいか分からない
・最近、物価が高いから削れる支出は削りたい
こんな悩みをお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか?
- FP2級・AFPの資格保有者
- 子持ち会社員世帯への専門アドバイザー
である筆者、FP(ファイナンシャルプランナー)キタムラが子育て世代におススメの家計の節約術「15選」を紹介します。
本記事を読むと、
が分かります。

節約術には色んな方法がありますよ
家計をスリム化できますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
それでは本題です。
結論
本記事で紹介する節約術は下記の通り。


筆者も実践してるものばかりです
節約後の「効果」と節約にかかる「手間」を筆者目線で次の通り評価しました。
家庭の状況によって異なりますので、あくまで目安として見てください。
次章では節約の準備について解説していきます。
最初に現状を確認しよう

節約に取り掛かる前に、まず家計の現状を確認しましょう。
ザックリで構わないので、下の表を参考に支出を書き出してみてください。


ここでは固定費と変動費に分けるところがポイントです
定期的に家計簿を作っている方は、ご自身の確認方法でもOK。
いかがでしょうか?

たくさんお金かかってるなぁ
と感じる方、多いのではないでしょうか。
住宅ローンや保険料は相変わらず高額、値上がりしている電気・ガス料金、スマホ代もバカにならない。
食材やガソリンの価格も以前と比べて高くなっている。
子供だってまだ小さいからお金が必要だし、、、

本当にお金がかかりますよね
でも節約に取り組むと効果が現れるはずです。
節約の効果を分かりやすくするためにも、まず現状の確認が大切。
それでは次章から具体的な節約方法について考えていきましょう。
まず固定費の節約からチャレンジしよう

節約は固定費からのチャレンジがおススメです。
なぜなら金額の大きいものが多く、一度節約すると効果が持続するためです。
筆者がおススメしたい節約術を順番に紹介していきます。

最初は手間がかかりますが、節約効果は大きいですよ
①スマホ料金プランの変更
スマホの料金、高いですよね。
それだけに節約の余地が多いにあります。
毎月5,000円以上支払っている方、3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)を利用している方は格安SIMへ乗り換えを検討しましょう。
■ 格安SIMとは ■
格安SIMとは、携帯キャリアの毎月の利用料金に比べて、安い料金で利用できるSIMカードのことです。主に「MVNO」と呼ばれる通信会社が、携帯キャリアから回線を借りて提供しています。
SIMカードは、電話番号を特定するためにスマホのなかに入っているICカードのことをいいます。
出典:「UQモバイル 格安SIMとは?格安の理由や選ぶ際のポイントなどを解説」より引用
3大キャリアの料金プランを見ると、毎月5,000円~8,000円の利用料が多いようです。
これに比べて格安SIMの利用料は1,000円~と大変安くなっています。
場合によっては毎月5,000円(年間6万円)以上、節約できる人もいるかもしれません。

えぇっ!!そんなに安くなるの!?

早く切り替えれば良かった!と後悔するレベルです
なお、格安SIMは近年競争が激しく、様々な種類があります。
多くの会社が新しい料金プランやキャンペーンをうっているので、比較サイトで確認するとよいでしょう。
中でも楽天モバイルは料金プランがシンプルで分かりやすく、専用の通話アプリを使えば通話料が無料となるためおススメです。

今より安くて自分に合った料金プランが見つかるよ!
②使ってないサブスクの解約
■ サブスクとは ■
サブスク(=サブスクリプション、subscription)とは、一定期間一定額でサービスや商品が利用できるサービスのことです。
サブスクのサービスが提供されている分野はとても広く、音楽や動画などの配信やアプリをはじめとして、家電や衣服、車、住居など、さまざまな分野で多くのサービスが展開されています。
出典:「楽天モバイル サブスクってなに?メリットやデメリット、注意点を知って便利に使おう!」より引用
サブスクの料金も月々発生するものが多く、年間の費用がバカになりません。
使ってないサブスクに心当たりがあれば、すぐに解約するとよいでしょう。
しかし、そもそもサブスクを利用していることすら忘れている場合があります。
持っている全てのクレジットカードや銀行口座の過去1年分の明細から、心当たりの無い支払いが無いか確認してみましょう。

この支払なんだっけ?というもの、ありませんか?
サブスク以外にも下記のようなものが見つかれば、解約や退会を検討しましょう。
必要性も含めて検討するとよいですね。
③ガス・電気料金会社プランの変更
昨年から続くロシアのウクライナ侵攻により、世界中でエネルギー価格が高騰しています。
日本でもガス、電気代が高騰し各家庭では大きな影響を受けているのではないでしょうか。
こんなご時世でもあり、節約術としてもガス・電気会社、料金プランの見直しは有効です。
エネチェンジ等の比較サイトでご自身の利用状況やお住まいの地域に合わせた会社やプランを確認しましょう。
それなりに費用が安くなる会社が出てくると思います。
ただし、キャンペーン等で初年度だけ安くなっている場合もありますので、その会社のホームページ等でしっかり確認しましょう。

一時的な安さに惑わされないように!
尚、電気会社を変更する場合は基本的に工事は発生しません(ガス会社は状況による)。
インターネットや書面での手続きだけで済む場合がほとんどで、思ったより簡単です。
④生命保険の見直し
現在、ご自身(とご家族)が加入している生命保険の内容を把握していますか?
結婚や出産等のライフイベントがあったタイミングで検討・加入し、その後ほったらかしとなっている方が多いのではないでしょうか。
必要のない生命保険に加入していたり、保障内容が手厚すぎたりする場合があるので見直してみましょう。

保険会社からの案内等で保険内容を確認してみましょう
特に死亡保険については、遺族年金や団体信用生命保険の内容を考慮し必要性を考えてみましょう。
■ 遺族年金とは ■
遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者または被保険者であった方が、亡くなったときに、その方によって生計を維持されていた遺族が受けることができる年金です。
出典:「日本年金機構 遺族年金」より引用
遺族年金には、「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」があり、亡くなった方の年金の加入状況などによって、いずれかまたは両方の年金が支給されます。
■ 団体信用生命保険とは ■
団信(団体信用生命保険)とは、住宅ローンを返済中に、死亡や高度障害など万が一のことがあった場合に、住宅ローンの借入残高をゼロにして、家族の住居を確保することができる保険です。
出典:「三菱UFJ銀行 住宅ローンの団信(団体信用生命保険)とは?仕組みや種類をくわしく解説します!」より引用
また、終身保険等の貯蓄性をもった保険は運用効率がよくありません。
保険料の安い掛け捨ての保険 + NISAを活用した資産運用 といった方法を検討してもよいでしょう。

資産運用に取り組みやすい環境が整ってきましたね
手続きには手間がかかりますが、毎月数千円(もしかしたら数万円)の支出削減が見込めます。
⑤iDeCoの利用
iDeCo(イデコ)は効率よく老後資金を貯める制度です。
■ iDeCo(イデコ)とは ■
出典:「マネックス証券 iDeCoとは」より引用
- 個人型確定拠出年金 iDeCoとは、自分の未来を豊かにするために、自分の意志で加入して、自分で掛金を運用することができる「自分年金」です。
- 毎月の掛金に応じて、所得税や住民税が安くなるなど、節税効果が大きいのが特徴です。
iDeCoには次の節税メリットがあります。
企業年金などの制度が勤務先に無い場合、年間27.6万円までiDeCoにかけることができます。
この場合、掛金が全額所得控除となり年間で約8.2万円の節税効果が見込めます(所得税20%、住民税10%で計算)。
iDeCoを始める際は口座開設など手間はかかりますが、それ以上の効果があると思います。
老後資金の備えとして、また月々の節約として活用しない手はないでしょう。

原則、60歳までは受け取りができない点は注意です
⑥住宅ローンの借り換え
一度ローンを組んでしまうと見直すことが少ない住宅ローン。
ですが見直す余地は多いにあります。
返済中でも借り入れ先を変更(借り換えといいます)できることをご存じですか。
より低い金利を設定している金融機関に変更することで、返済額を減らすことができます。
ただし、変動金利の場合は将来の金利動向に影響を受けますし、借り換えには事務手数料が発生します。
検討する際はモゲチェックなどの比較サイトを活用し慎重に行うようにしてください。
⑦自宅インターネット契約の変更
自宅のインターネット契約も見直すことで節約できる可能性があります。
近年、低価格化が進み、さらに様々な会社がキャンペーンをうってユーザーを取り込もうとしています。
光回線を引く方法の他、ホームルーター、ポケットWi-Fiなどいくつかの方法があります。
光回線を引く場合、節約のポイントになるのは次の通りです。

不要なオプションには入らないようにしましょう
⑧NHK受信料の一括払い
NHK受信料も支払い方によって安くすることが可能です。

節約のポイントは次の通り。
節約できる金額は月額100円前後と小さいですが、視聴できる番組の内容は変わりません。

月に100円の節約でもちりつもになります
⑨固定資産税のスマホ支払い
持ち家やその他の不動産をお持ちの方、固定資産税を納めていますよね。
税金の納付方法は次の通りいくつかの方法があります。
注目すべきはeLTAXで対応しているスマホ決裁。
PayPay、d払いや楽天ペイなど、多くのスマホ決裁アプリに対応しています(詳細はeLTAXのホームページを参照)。
納付金額は安くなりませんが、支払った金額に応じてポイントが付与されるのでお得です。
なお、クレジットカード払いは手数料が発生するため節約の観点ではおススメしません。
次に変動費の節約、やってみよう

固定費の節約がひと段落したら変動費の節約にもチャレンジしてみましょう。
変動費は日々、節約を意識し取り組むことになります。
しかし、過度な節約はイライラしたり不満が溜まり、精神的によくありません。
ご自身や家族にとって許容できる範囲で取り組みましょう。

継続できることが重要です
⑩銀行ATM手数料は払わない
毎月、給料日の後には生活費をおろす、別の口座に振込をする。
手数料、払っていませんか。

ATM手数料を払うのは非常にもったいないです
手数料無料の時間帯に利用するのはもちろん、最近はちょっとした工夫で節約できる環境が整ってきました。
おススメの節約方法は次の通り。
ネット銀行は手数料が比較的安いです。
しかも、条件によっては回数限定で手数料無料の銀行もあります(楽天銀行など)。
現金の利用を減らす、ATMの利用回数を減らす、という手段も有効です。
⑪コンビニで極力買い物をしない
コンビニの商品はスーパー等と比べて、価格が割高なことはご存じですよね。
例えば、500mlのペットボトル飲料ならコンビニは150円、スーパーなら100円といった価格差です。
1回の買い物では大きな差ではなくても、毎日や週に数回ほどの頻度で利用している場合、それなりの金額になります。
コンビニは便利ですが利用頻度を減らすことで節約につながります。
⑫キャッシュレスでポイント利用
近年ではTポイント、楽天ポイント、dポイント等、多くの〇〇ポイントが存在します。
これらは主に買い物の支払いによって貯まります。
貯まったポイントは、現金と同じように支払いに使うことができます。

上手に利用すると月に数千ポイント貯めることも可能です
ただし、ポイントを貯めようとするあまり、不要なものまで買わないようご注意ください。
⑬ふるさと納税を利用
まだふるさと納税を利用していない人は始めることをおススメします。
■ ふるさと納税とは ■
ふるさと納税とは、ご自身の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度です。
出典:「楽天市場 [ふるさと納税はじめてガイド] ふるさと納税とは」より引用
寄付による支援をすることで税金の還付や控除を受けられ、さらに特産品などの返礼品がもらえるうれしい仕組みです。
納税先を選ぶことができる制度なので、納付額が減るわけではありません。
しかし返礼品の選択肢によって節約効果があります。
例えば、普段スーパーで買っているお米やお酒等がふるさと納税を通じて購入できます。
納める税金の中で返礼品を受け取れるためお得です(実質、年額2,000円の支払いが発生)。
返礼品は様々なものがあるので、ご自身やご家族に必要なものを探してみるとよいでしょう。
⑭セール、キャンペーンにのらない
セール、キャンペーンと聞くと何だかお得な気がしますね。
「50%オフ!」や「今ならスマホ端末が1円!」等々、宣伝文句は多種多様です。
しかし、これらはモノやサービスを売りたい売り手(お店)の都合です。
買い手(あなた)の都合ではありません。
したがって、次のことに十分注意しながら購入すべきでしょう。
もちろん、以前から購入予定のものが安くなったタイミングで買うのはアリだと思います。
⑮家電の買い替え
一般的に家電の買い替え年数は10年前後と言われています。
部品の状態も劣化が進み、不具合が出てくる時期です。
家電別に使用年数をみると次の通りです。
家電名 | 平均使用年数 |
---|---|
冷蔵庫 | 12.9年 |
洗濯機 | 10.2年 |
掃除機 | 7.2年 |
エアコン | 13.2年 |
テレビ | 10.0年 |
新しい家電は消費電力量が少ないものが多いので、10年を目安に交換を検討してみてるとよいでしょう。
まとめ
今回の記事では子育て世代におススメの家計の節約術「15選」を紹介しました。

1つでも2つでもご自身に合ったものから取り組んでみてください。
そして取り組んだ後は、最初に書き出した支出一覧と比較してみましょう。

どれくらい効果があったか一目でわかると思います。
節約できたら、ぜひ夫婦や家族で共有してください。
あなたの行動によって周り人の意識も節約に向くかもしれません。

周りの人を巻き込むと効果は倍増し、どんどん節約が進められるようになります
節約によって家計がスリム化すると必要な生活費が小さくなり、その分、子供の教育資金や老後資金にまわせるようになります。

お金の不安が小さくなっていきませんか?
ぜひ本記事を参考に節約やお金について考えてみてください。
マネー知識を身に着け、悩みの少ない幸せな人生を過ごしましょう。
それでは!
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